
WORLD
人類が全て滅亡した未来。
新たな地球の支配者となったエイリアンの『ニューマン』と、
それらが作り出した旧人類の模造品『ヒューマノイド』が暮らしている世界。
ニューマン達は人類が遺した建築物や記録を始めとした文明と文化を利用しつつ、
ヒューマノイドを下働きさせる事でまぁまぁ豊かな暮らしを手に入れていた。
-ヒューマノイド-
絶滅した人類の残した遺物である『Amber』という施設から得られた人間の因子を核として作られた疑似的な生命体。
特徴の強い遺伝子だけが選ばれて保管されていたのか、それぞれ何か一つ『才能』を持っている。外見は15~25歳程度。
血は青く、金属のロボットではないが、瞳は瞳孔の無いガラスのような質感。
体が破損した場合、人間の5~10倍程の速度で組織が再生するが、超回復は人間ほど大きくは起こらず、筋肉や骨の発達はかなり遅いため、多くが『生まれつきの体型』のまま生きており、力がある体質の個体は重宝されている。
また、血液に特定のバクテリアが入る事で病気のようになるケースもある。
生殖という概念が無いため恋愛感情や性欲があまりないものの、『可愛い』と思ったり、仲の良い他者を『特別な相手』と思う事はごく普通にある様子。
より深い感覚や感情は特殊な薬によって一時的に誘発できる。
エネルギー源は有機物(動植物由来の物)が基本で、人間の様に経口で補給する。
味覚はあるが多くのヒューマノイドはそのあたりを大事にされていないので美味しい物には案外飢えている者が多い。
規定以上のエネルギーを摂取すると具合が悪くなってしまい、最悪嘔吐してしまう。
ちなみに人間が食べていたような外見の『料理』はそこそこ高級品。
-ニューマン-
人類滅亡後に遠くの星から来た『開拓』の精神を持つ種族。
助け合い、協力する『福祉』の精神によって進化してきた人間と異なり、ニューマンはただひたすらに何らかを己の都合の良いように加工する本能を持っている。
生体コンピュータ等、菌類を利用した技術が発展しており、環境の破壊と再構築を常とする性質のため人類のように『文化』を持つ事が少なく、逆にそれらに興味関心を持つ者も多い。現在は、やや歪んだ形ではあるものの人類の文化や足跡を後世に残そうと色々計画している。
知能指数でランク分けされており、ハイランクのニューマンはヒューマノイド(人類と同等のスペック)やローランクのニューマン達と上手く会話にならないため、会う事はほぼ無く、南極基地か、気候変動に左右されない安全な『月面基地』に引きこもって地球の観測を行っている。
ローランクのニューマンは人間と近いためヒューマノイド達とおおよそ共存できており、共に人類の真似事をして文化を享受している。
-ネーブル町-
モッド達が暮らす荒野の町。砂漠の真ん中にある『ヘソの町』。
住民のほぼ半数がオレンジオイル中毒者であり貧困者が多いほか、低所得のヒューマノイドも多く集まる。
そのせいか、ニューマンとヒューマノイドの生活格差が都心部と比べると少なく、主従関係があまり見られない特徴を持つ。
オレンジを栽培するファームの経営者である『トゴマ』という人物がこの町で有力者。
ファームはモッド、フラワー、アラザンが暮らしている家でもある。
東にブラッドシティという都市、西に行くと海がある。
-ブラッドシティ-
砂漠のネーブル町から離れた位置にある大都市。
いくつかの区画に分けられており、誰でも往来できる外周の街はやや治安が悪いものの、娯楽や商売のトレンドの発信地として中心になっている。
また、とある特定の区画はニューマンしか入れない仕組みで、ヒューマノイドは特殊な許可証が必要になる。
この区画では様々な物品や食品が適正な価格で販売されており、外周の街で買うよりもずっと良い品質のものが安く買える。
そのため、偽造許可証で侵入して食品や雑貨を買いに来るヒューマノイドもいるとか。
【都市伝説について】
南極基地で生まれた『本物の人間』がヒューマノイドのフリをして隠れ住んでいて、虎視眈々とニューマンへのテロを計画しているらしい…なんていう噂話がある。
-菌成種-
きんせいしゅと読む。
地球外からニューマンによって持ち込まれて海で大増殖した菌を元に形を成す新しい形の生命体で、かつていた『動物』に成り代わっている。
いたる所に巨大なコロニーを生成して土地を汚染するため、定期的な駆除が行われる。
眼球のような組織を中心にスライム状の多様な形の体を持つ生物となっている。
大きさはさまざまで、小さくてネズミ程度、稀にクジラのような大きさのものがいる。
おとなしいものはペットになったりしている。良くも悪くも賢い個体が多い。
-所属先-
ヒューマノイドを雇用、あるいは扶養している組織。
【トゴマ工房(ファーム)】
ネーブル町にあるオレンジオイル工房。
砂漠の真ん中にある水源地帯に広大なオレンジ農園を所有している。
雇われているヒューマノイドはモッドとフラワーとアラザンの3人だけ。
オレンジオイル中毒者が大勢いるネーブル町において、工房長のトゴマに逆らえるものは少ない。
【アンデロ商会】
ブラッドシティに本拠地を置く巨大な商社として有名な組織。
医療や物流にも関わっており、知らない者はいないほど。
こっそりとだが、オレンジオイルの売買にも関わっている。
ネネコとピヨが所属しているが末端なので本社よりもほぼ地元貢献ばかりしている。
【賽ノ音組】
ブラッドシティ郊外に所在。
あまり大きくは無いが、地元では頼りにされている警備や清掃業者のような所。
トゴマ工房の農園の警備や清掃を依頼されている。
ヒューマノイドにしろニューマンにしろ、下層階級の労働者が多い。
バニーとゲッペイが所属している。
-オレンジオイル-
ニューマン達の間で出回っているドラッグのようなもの。
原料はオレンジの皮。高級品は花も含まれる、いわゆる『ネロリ』。ただの油。
ニューマン達はこれによって強い快楽や、幻覚や妄想、依存を引き起こす。
ヒューマノイドには特に効果は無く、良い香りがするだけ。
これを取り締まる法律のようなものは無いが世間体は良くないらしい。
-Amber-
アンバーと読む。
人類が絶滅する以前に、人類が遺した遺伝子保管施設。
経緯の記録が残っていないため何の目的で造られたのか分かっていないが、遺伝子提供者達は皆なんらかの天才であり、何故か若くして命を落としている者が多い。
補完されているものは遺伝子のほか、提供者のプロフィール等が記録されている。
ヒューマノイド化が済んでいない遺伝子もまだ多く眠っている。
-赤くなった地球-
ニューマン達が住みやすい環境に開拓してから地球外来種の菌類が増殖して海は赤く、大気の成分も変わった事で空はピンク色になった。
動物は多くが突然変異や改造を繰り返されて元の在り方を失っているが、植物は多様化したものの、花や果樹などかつて存在していた品種は多く生き延びている。
海にいるバクテリアはニューマンにもヒューマノイドにも有害なので、誰も泳ぐことは出来ないし、様々な事情から海産物の採取や海洋調査は全くされていない。
大気の質も違うので、「人間」がいたとしても重篤な病気になって長生きできない。
-南極基地-
南極にあるニューマン達の重要な基地。地球外との交信が行われている場所。
ドーム状の巨大な施設内に建物が並ぶコロニーとも言える様相。
ヒューマノイドは生まれた後、暫く訓練や試験を行った後に社会に従事するようになるが、その中でも優秀な成績の希望者や選ばれた者はここに連れて来られて『管理番号』を得る。
-管理番号-
管理番号を持っているという事は『ニューマンに服従を誓う事』と言われている。
管理番号を持ったヒューマノイドは、安定した収入と様々な補償と保護を受けることが出来るが、管理番号を持っている限りニューマン達の監視下に置かれ、必要とあらば実験の被験者として招集されるなど、さまざまな自由な行動ができなくなる。